横風が強い通勤時間帯の出来事です。
私たちポートサイド店は横浜港からも程近く、風の流れがある港町らしい地域柄です。
その日は、普段よりも風が強く小雨も降っていました。
私は、ご契約の準備があり少し早めの出勤をし店舗清掃をしていました。
ご契約室は、いつもより特に念入りに(笑)気持ちのいい空間でご契約に望んで頂きたい一心です。
水曜日ということもあり、出勤者も少なく、まだ私一人の状況でした。
そんな中、店舗前を通行中の女性が横風にあおられ転倒し地面に頭部を打ちつけてしまう現場を目撃しました。
雨風の影響か通行人は多くなく、目撃者も少ないようでした。
一瞬の出来事でしたが、私は迷ってしまいました。
その転倒してしまった女性に声を掛けるべきか、見て見ぬ振りをし、やり過ごしてしまうのか。
女性ということもあり、羞恥心なども考えられるので、声を掛けないで欲しい?という私なりに考えた結果、お声掛けをしました。
肩をお貸し店舗内で椅子にお掛けになって頂ている間に、タオルと保冷剤で簡易な氷のうを作り、お渡しさせていただきました。
頭部を強めにぶつけてしまわれたのか、うつむいているおられるようでした。
もしかしたら、と思い救急車を呼びますか?とお尋ねをしましたが「大丈夫です」、との事でした。
「少し落ち着くまで座っていてもいいですか?」と聞かれましたので、「どうぞお気遣いなく、落ち着かれるまでどうぞ。」私は気になりながらも始業準備を再開しました。
その後、女性の方がお話くださいました。
今日は転勤初日で、右も左も解らず不安な気持ちで歩いていたら転んでしまいました。なんて日だ、なんて思っていましたが、あなたのような方が居るのなら横浜は良いところなのね。安心したわ。と仰いました。「はっ!!遅刻しちゃう!!ありがとう。」と言い近隣のビルに向かわれました。
数日後、その女性とすれ違いました際に、その後、体調は如何ですか?と伺ったところ、「大丈夫です、その節は、ありがとうございました。無事出社できました。横浜は素晴らしいところですね」とお言葉を頂きました。しかし、少し恥ずかしそうになさっていました。今回のお声掛けは迷って違う選択をした方が良かったのかもしれません。私のような大柄なオジサンが女性にお声掛けをする事は、時と場合を考えたないといけませんね。